肌荒れと漢方
肌荒れが起こったとき、どのような漢方を摂り入れていけば肌荒れが改善されるかを説明していきます。
漢方とはどのようなものをいうのでしょうか。
漢方とは中国から伝来した医術で、漢方薬は漢方で用いる草根木皮や動物類を原料とした医薬のことを指します。
漢方では、肌荒れも単に皮膚の問題ではなく「気・血・水」のバランスの乱れによると考えられています。全身的な体調を整えたり体質改善をはかるなど、体の内側から治していくことを旨としています。
「気」は全身をめぐるエネルギーを指し、同時に精神的なはたらきも意味しています。「血」は血液そのものや、その循環の事を指します。そして「水」は血液以外の水分代謝のことを指します。これらの3要素が順調に体内を循環している状態が漢方で考える健康です。
しかし、この「気・血・水」のバランスが乱れてしまうと体調を崩すのはもちろんのこと、様々な肌荒れを起こしてしまいます。
では、肌荒れに効果があるとされている漢方薬にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、たくさんある漢方薬の中から、肌荒れに良いとされている漢方薬をいくつか紹介します。
当帰芍薬散 トウキシャクヤクサン
冷え症、やせ型で体力のあまりない人に向く処方で、一般的に女性に用いることが多い漢方薬です。にきびやそばかす、しみなどの肌荒れや種々の婦人科的疾患に効果があるとされています。血行をよくして体をあたため、貧血症状を改善します。また、痛みをやわらげたりホルモンバランスを整える効果も期待できます。
温経湯 ウンケイトウ
体力が低下気味で冷え性の方で、手足のほてり、肌荒れ、足腰の冷えや痛み、唇の乾燥があるといった症状に用いられます。血液循環をよくして手先のほてりをとる一方、体全体をあたためる作用があります。また、皮膚を潤したり、ホルモンのバランスを整える効果も期待できます。
黄耆建中湯 オウギケンチュウトウ
体にエネルギーを与えて丈夫にする働きがあります。体が弱く疲れやすい人、ことに寝汗の多い虚弱な人に向いています。 また、湿疹やアトピー性皮膚炎、にきび、発疹、ただれ、傷口の治りが遅い、化膿が慢性化するなどの皮膚症状や、皮膚の乾燥による肌荒れを改善する効果も期待できます。
荊芥連翹湯 ケイガイレンギョウトウ
皮膚の色が浅黒く、痩せ型人の、顔、鼻、扁桃、のど、肺などに発する慢性の炎症に適応します。体の熱や腫れをひき、病因を発散させたり血液循環をよくします。蓄膿症や慢性鼻炎、扁桃炎、あるいは、にきび肌荒れや湿疹などに適応します。また、そのような病気になりやすい腺病体質を改善する効果に期待できます。
桂枝茯苓丸 ケイシブクリョウガン
血行をよくする漢方薬です。主に生理不順や生理痛、更年期障害、のぼせなどに用いられます。比較的がっりちした体格の人で、更年期障害ののぼせ、頭痛、肩こり、めまい、足の冷えが認められる場合などに効果的です。また、子宮内膜症や筋腫、にきびやシミなどの肌荒れ、しもやけ、痔などにも用いられます。
温清飲 ウンセイイン
どちらかというと女性向けの処方で、体力が中くらいの皮膚が乾燥してかさつく人に向きます。生理不順や更年期障害、乾性の皮膚病などに用いられる漢方薬です。具体的には、生理不順や生理痛、ことに出血の多い月経過多などに用いられます。また、更年期障害、のぼせ、不安感やイライラ感、あるいは皮膚の発赤やにきび、かゆみなどの肌荒れや乾性の皮膚病にも適応します。
消風散 ショウフウサン
皮膚の赤みやかゆみを発散し、分泌物を抑える漢方薬です。また、そのようになりやすい体質を改善します。体力が中くらい以上の人で、熱感やかゆみが強く、じゅくじゅくした湿疹に適します。 湿疹や皮膚炎などの肌荒れやアトピー性皮膚炎、じんましん、あせもなどの改善に効果的です。
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